「犬と住まいる協会」の理事に就任しました ~人にも犬にも優しい暮らしを目指して~
犬と住まいる協会の理事をお引き受けしました
2026年10月23日、東京・南青山で開催された、一般社団法人「犬と住まいる協会」の新方針・新体制発表会「With Pet Happinovation FORUM 2026」に参加してきました。
このたび、私、山創建設株式会社 代表取締役 山口隆は、同協会の理事を務めさせていただくことになりました。

今回、理事のお話をいただき、私なりにいろいろと考えました。
これまで長年、建築や土木、外構、庭づくりなどの仕事に携わってきましたが、その中で得た経験や知識を、自分の会社の仕事だけでなく、もう少し広いところでも役立てられたらと思ったことが、お引き受けした理由の一つです。
また、犬との暮らしについて、さまざまな分野の専門家の方々と交流し、自分自身も学んでいけることに魅力を感じました。
まだまだ知らないこともたくさんありますが、これまでの経験を生かしながら、私なりにお役に立てることがあればと思っています。
犬と住まいる協会って、どんな団体?
犬と住まいる協会は、2014年に設立された団体で、今年で12周年を迎えました。
犬と人が共に快適に暮らせる住まいや環境を考えようと、住宅、庭、エクステリア、動物に関わるさまざまな専門家が集まり、勉強会や情報交換、資格制度の運営などを行ってきました。
今回の新体制では、金田崇司理事長のもと、これまでの住宅や庭づくりに加え、公共施設、観光、健康、防災など、さらに幅広い分野へ活動を広げていくことになりました。
新しい活動の合言葉は、
「With Pet Happinovation」
「ペットとともに、つぎの幸せへ。」
Happiness(幸せ)とInnovation(革新)を組み合わせた言葉です。

犬と暮らす人も、そうでない人も、みんなが気持ちよく暮らせる社会をつくっていこうという考え方に、私も共感しています。
私が考える、犬と人が共に暮らしやすい社会とは
私が考えるペット共生社会とは、単に犬と一緒に行ける場所や、犬のための施設が増えることだけではありません。
犬が好きな方もいれば、苦手な方、怖いと感じる方もいらっしゃいます。
犬を飼っている私たちが、そうした方々への配慮を忘れてしまっては、本当の意味での共生は成り立たないと思っています。
犬好きの考え方や都合を一方的に押し付けるのではなく、まずは飼い主が周囲の方々の気持ちを理解し、尊重することが大切ではないでしょうか。
公共の場所でのマナーを守ること、愛犬に必要なしつけを行うこと、周囲の方に迷惑や不安を与えないよう心掛けること。
こうした飼い主一人ひとりの心配りがあってこそ、犬と一緒に過ごせる場所や機会も、少しずつ広がっていくのだと思います。
例えば、犬が苦手な方が近くにいれば距離を取る、むやみに犬を近づけない、公共の場所ではリードや排泄物の管理をきちんとする。
当たり前のことかもしれませんが、こうした小さな配慮の積み重ねが、お互いの理解や信頼につながっていくのではないでしょうか。
犬を飼っている方も、飼っていない方も、お互いの立場を尊重しながら、無理なく気持ちよく暮らしていける社会。
犬が好きな人だけが幸せになるのではなく、誰もが安心して暮らせる中で、犬とも自然に共存できる社会をつくっていきたい。
それが、私の考えるペット共生社会です。
建設業の経験を生かして、犬が長く健康に暮らせる環境を
そして、もう一つ私が取り組んでいきたいのが、犬の健康や年齢に配慮した住まいと庭づくりです。
私たち山創建設は、横浜を中心に住宅の外構や庭づくり、建築・土木工事などを行っています。
最近では、愛犬のための庭やドッグラン、脱走防止フェンスなどのご相談もいただきます。
犬と暮らす庭というと、広く走り回れる庭や、きれいで手入れのしやすい庭を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それも大切なことですが、私はもう少し先のことまで考えた庭づくりが必要だと思っています。
犬も人と同じように年齢を重ねます。
若い頃は元気に走り回っていた犬も、シニアになると足腰が弱くなったり、ちょっとした段差が負担になったりします。
滑りやすい床や急な階段、夏場の熱くなる舗装など、人間にはあまり気にならないことでも、犬にとっては大きなストレスや身体への負担になることがあります。
また、犬種や体格、性格によっても、適した住環境は異なります。
だからこそ、犬が若く元気なうちから、将来のことも考えた住環境を整えておくことが大切だと思っています。
例えば、滑りにくく足腰に優しい床材、段差の少ない動線、夏の暑さを和らげる庭づくり、安心して休める場所の確保などです。
単に犬が遊べる庭を造るのではなく、日々の暮らしの中でストレスをできるだけ減らし、健康な状態を長く保てるような住まいや庭を考えていきたいと思います。
若いときも、シニアになってからも、愛犬が無理なく安心して暮らせる環境をつくること。
そして、できるだけ長く健康で元気に過ごしてもらうこと。
これまで培ってきた建築・土木・外構工事の経験を生かし、そうした住まいづくり、庭づくりを広めていきたいと考えています。
建設の知識だけでは分からないこともあります
私自身、建築・土木の施工管理技士、二級建築士の資格を持ち、長年現場に携わってきました。
また、犬についての理解を深めるため、愛玩動物飼養管理士の資格も取得しました。
しかし、建設と動物の両方について学んでみると、まだまだ知らないことが多いと感じます。
例えば、犬の足腰への負担を考えた舗装材一つをとっても、建設業の立場では耐久性や滑りにくさ、施工方法などを考えます。
一方、獣医師であれば犬の関節や筋肉への影響を、動物行動の専門家であれば犬の習性や心理面を考えるでしょう。
それぞれの専門家によって、同じものを見ても着目するところが違います。
だからこそ、異なる分野の方々と知恵を出し合うことに意味があると思っています。
自分の経験をお伝えするだけでなく、皆さんから教えていただいたことを、実際の設計や施工に生かしていく。
そんな関係を築いていけたらうれしいですね。
当日はパネルディスカッションにも参加しました
10月23日の発表会では、新しい理事やアドバイザーの紹介に続き、これからのペット共生社会についてのパネルディスカッションが行われました。
私も第1部の、
「安心・安全なペット共生空間の実装 ― ハード・環境編 ―」
というテーマで、皆さんと一緒にお話しさせていただきました。

住宅や庭づくりに携わる方、ドッグランを運営されている方、獣医師など、さまざまな分野の専門家が集まり、人とペットが安心して過ごせる空間について考える機会となりました。
また、第2部では、ペットとの旅行や観光、レジャー、地域コミュニティなど、住まいの外へ広がる新しい可能性についても意見交換が行われました。
犬との暮らしを考えるとき、住宅や庭だけでなく、街全体、さらには社会全体に目を向けることの大切さを改めて感じました。
犬と暮らしやすい街づくり、防災にも目を向けて
犬との暮らしは、家の中や庭だけで完結するものではありません。
毎日の散歩やお出かけ、旅行、そして災害が起きたときのことなど、考えることはたくさんあります。
私は防災士として地域の防災活動にも関わっていますので、災害時にペットとどう避難するか、地域でどのように受け入れていくか、といったことにも関心があります。
災害時には、人の安全を確保することが何より大切です。
そのうえで、ペットを飼っている方も、飼っていない方も、安心して避難生活を送れるようにするには、日頃からの備えや周囲への配慮が欠かせません。
こうしたことも、犬と人が共に暮らしやすい社会を考えるうえで、大切なテーマだと思っています。
建設業としての経験や地域での活動を通じて、少しずつでもお役に立てることがあればと考えています。
これからも現場を大切に
今回、理事という役割をいただきましたが、私自身、これからも現場で仕事をする一人の建設屋であることに変わりはありません。
お客様とお話しし、実際の現場を見て、どうすればもっと良いものができるかを考える。
そんな日々の仕事を、これからも大切にしていきたいと思っています。
協会では、これまで現場で経験してきたことを少しでも皆さんにお伝えしながら、私自身も新しいことを学んでいきたいと思います。
そして、そこで得た知識や経験を山創建設の仕事にも生かし、お客様により良いご提案ができればと考えています。
私が目指したいのは、犬を飼っている方だけが便利で楽しい社会ではありません。
飼い主がマナーと責任を持ち、犬が苦手な方への配慮を忘れず、お互いが尊重し合いながら共に暮らせる社会。
そして、
犬が若いときからシニアになっても、できるだけストレスや身体への負担が少なく、健康で安心して暮らせる住環境。
この二つを大切にしながら、建設業の立場から、私にできることを一つずつ積み重ねていきたいと思います。
微力ではありますが、協会の皆様と共に学び、考え、活動してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
山創建設株式会社
代表取締役 山口 隆
一般社団法人 犬と住まいる協会 理事
関連リンク
一般社団法人 犬と住まいる協会
https://inusuma.org/