四国化成 / フェンスのポイント
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【四国化成 知っておきたいエクステリアのいろは】
フェンスは、隣地との境界を明確にし、土地の所有を明確にするためのもの。不法侵入を防ぎプライバシーを確保するといった基本を押さえた上で、庭の背景としての役割や、近隣の景観をつくる要素でもある点を考慮しつつ、植物などと組み合わせて計画します。
フェンスの基本的な役割は、「隣地との境界を明確に」し、強い日射しや風雨など、外部環境の影響から敷地内の暮らしや活動を「守る」こと。住まいのエクステリアの一部を構成するフェンスの場合、主な目的は「防犯」と「プライバシー」の確保です。物理的・心理的に侵入しにくくする、隣家や街路からの視線を遮る、まずは、この二つの条件をクリアする必要があります。防犯性を高めるためには、上部に忍び返しを追加するのも有効です。 ちなみに、類義語の「塀」は敷地の周囲を囲み比較的厚みのあるもの、「生垣」は竹で編んだものや木を植えたもの、「柵」は低く隙間があるもの(防犯性は低い)を指します。
建物との調和を考えながら、色調、素材感、デザイン テイストを決め込んでいくのは、他の部位のエクステリアと共通ですが、フェンスの場合、防犯やプライバシー確保といった基本機能のほかに、庭まわりの背景としての役割も担っているため、外側だけではなく内側の意匠にも気をくばる必要があります。
住まいのエクステリアの中でも、フェンスは、特に周囲の景観への影響が大きい部分です。一般に、高くするほど、圧迫感や冷たい印象を与えてしまいがちになるようです。防犯とプライバシー確保という機能面から、どうしても高いフェンスが必要な場合は、緑を組み合わせて近隣に潤いを提供する、スリットや開口部を設けたデザインで圧迫感を和らげるなどの工夫が必要でしょう。
素材については、耐久性やメンテナンス性などの観点からアルミなどの金属系素材が主流ですが、ロートアイアンなどの鋳物素材はデザイン上、外からの視線を遮る機能は弱くなります。その他ウッド系、ブロックやレンガ・タイル系など、建物との調和を考えて選ぶと良いでしょう。
植物の使い方については、大きく次の3つの手法があります。
- 足元からの緑化:フェンスの内側(スリット デザインの場合)や切れ目に木を植える。
- 上からの緑化:プランターを天端に設置したりワイヤーなどで吊る。
- ツル性植物を使う:フェンス全体に蔦を這わせ、緑の壁をつくる。
※ 四国化成「知っておきたいエクステリアのいろは」より参照