跳ね上げ門扉(跳ね上げゲート)の修理・跳ね上げ門扉のリモコンの追加 三協アルミ社の場合
おすすめ品情報とは違いますが、
今回はお問い合わせの多い跳ね上げ門扉の修理についてのお話です。
(記載は令和5年11月25日のお話です。これ以降に発表された商品や部品の変更など異なることがありますのでご了承願います。)
現在毎週1~2件全国各地から跳ね上げ門扉のリモコンに関するお問い合わせが来ております。
口頭での伝達では読み違いや違う場所の番号の呼び方を言われる方が非常に多くなっています。
お問い合わせの際には
メールにて
otoiawase@yamaso.net
までリモコン裏面の写真及び柱のふたを開けた写真の添付をお願いします。
お問い合わせの際にはおよその住所(町名までで可)とお名前をご記載願います。
未記載の場合は対応(返信)しかねますのでご了承願います。
添付があり、即時対応できる方は金額を抑えた形での販売が可能です。
LIXIL、三協アルミ、四国化成、YKKAP、旧TOEX、旧新日軽等対応しておりますが、20年以上の場合及び旧松下電工(パナソニック電工)製の跳ね上げ門扉に関しましては対応不可となります。
また跳ね上げだけではなく電動のシャッター、電動伸縮門扉でもリモコン等同じ対処方法が可能ですので番号等ご確認ください。
※写真や記載内容の一部は三協アルミ社のホームページより転用しております。
跳ね上げ門扉は開発されてから約15年ほどになります。
初期の頃のものに比べて各社バージョンアップを3~5回ほど行っています。
初期の頃に販売されたものが不具合が多くなってきており、弊社にも多く問い合わせが来ております。
Yamasoでは各メーカーの取扱店に登録しており、設計施工だけでなく、メンテナンスのお問い合わせも頂いております。
お客様の多くは故障した際に、取付メーカーに問い合わせを行い、近所の施工店(取扱店)を教えてくれます。
メーカーさんは、直接お客様との商品の販売を行わない事が多く、施工店を紹介するという仕組みとなります。
施工店もメーカーに確認して材料を取り寄せるという手順になるので、ちょっと面倒かと思いますがこれは業界の仕組みとしてご理解いただきますようお願い致します。
今回はお問い合わせの多い三協アルミ製の跳ね上げ門扉についてのみにお話しさせていただきます。
(決して三協アルミ社製の商品が不具合が多いからということではありません)
【各部の名称】
【耐用年数はどれくらい?】
耐用年数は電動式で10年前後。手動式で15年前後となります。
なかには電動式で5年で故障するものもあります。使用頻度や使用している環境などにより大きく異なってきます。
基本的には跳ね上げ門扉は閉めた状態で使用するものです。
開けた状態で放置すると故障の原因となります。
また、降雪時に開放し、上に雪が積もった状態で放置すると故障することがあります(横板タイプなど。実際にありました)
【電動式の跳ね上げ門扉の故障】
リモコン原因による故障以外では、モーターが動かなくなるという事例があります。
リモコンか本体かどちらが原因とわからない場合は、
① 柱についている開閉ボタンで動くかどうか確認して下さい。
動けばリモコン。動かなければ本体が原因の可能性が高いです。
② 電動側の柱の蓋を外して下さい。(道路から見て左側の柱)
上の写真のような物が見えます。
この時に緑色のランプが消えていればモーターに電源が行っていないことになります。
点いている場合はリモコン側の原因と思われます。
こちらのモーターが故障している場合、モーターやシリンダー、ギアなど柱内部のすべての交換となります。部分的な直しはできません。
使用する商品により異なりますが修理費は約20万円前後となります。
手動式でも上がりきらない。下がってくるなどの症状が出た場合は柱内部の交換となり、10万円前後の費用がかかります。
『リモコンが動かない』
※こちらの画像の記載価格は、2023年11月現在、消費税別メーカー価格となっています。
リモコンが作動しない場合、まず下記をご確認ください。
・電池残量
リモコンの電池が消耗している場合は、電池を交換してください。
・電源スイッチ
気付かないうちにリモコンの電源スイッチがOFF(切)になっている場合があります。電源スイッチをON(入)にしてください。
・柱スイッチ
リモコンだけでなく、柱スイッチでも作動しない場合、ブレーカーを一度切った後、再度ブレーカーを入れ直すことで改善されるケースがあります。一度お試しください。
・追加リモコン登録
追加購入したリモコンが作動しない場合、登録されていない可能性があります。登録した上でご使用ください。登録方法は下記をご覧ください。
※ 上記で改善されない場合は、ご購入先やYamasoへご相談ください。
※ なお、リモコンを追加購入する際、リモコンの種類によっては注意が必要な場合があります。
詳しくは、”こちら” をご覧ください。
『閉めても少し浮いた状態にある。上がりにくい感じがする。ストッパーが届いていない』
使っているうちに下の隙間が大きくなったりすることがあります。
少し浮いたような状態にあるということですね。
また少し上がりにくくなった状況ということも聞かれます。
この場合、アームと本体を取り付けているビスの位置を調整することで対応可能です。
【標準的ライン】という位置で通常取り付けますが床の勾配により若干ずらすこともあります。
物を持ち上げる時に、上の方を持つより下の方を持ったほうがより力が入れやすいですね。
若干下にすると軽く感じるように、少し下げて取り付けるだけで大幅に上がりやすくなります。
※ できるだけ専門工事会社にお願いして下さい。
『ストッパーが曲がった』
こちらも上記のようにアームの位置を変えて本体で調整するか、
ストッパーの交換になります。
『直したいけど、どこのメーカーのものか忘れた』
『お近くの専門店の動きが悪い、よく解っていない』
『停電時の解除方法 マイリッシュ・エクモア(2002年6月以降)・カムフィ(2002年6月以降)・オフゲートⅡ』
手動で操作ができます。
モーターにブレーキがかかっていますのでブレーキ切り替えレバーを解除側にして開閉を行って下さい。
通常操作が可能になった際にはブレーキ切り替えレバーを必ずロック側に戻して下さい。解除したままにすると突風などで扉が開閉し怪我をしたり製品・車を傷める恐れがあります。
通常操作が可能になり、門扉が全閉・全開位置で正しく停止しない場合、
① 電源(ブレーカー)を入れ直す
② 柱のスイッチ停止ボタンを5秒以上押し続ける。
【追加でリモコンがほしい】
追加でリモコンをご購入される場合、
上記の図を参考にご依頼願います。
よくわからない場合は、リモコンと、柱内部のモーター部分を写した写真をメール添付で送信お願いします。
リモコンはコードナンバー等にて設定してからお客様にお届けしますので、お客様が設定する必要はございません。
届きましたら、同封のボタン電池を入れ、右側面にある入切スイッチを「入」にし、電源が点灯していることを確認してから操作願います。
ご自身で登録する場合は上記「リモコンの登録方法」をご参照ください。
【よくある質問】
『Q1 電動から手動に変更できますか?』
A1 跳ね上げ門扉を電動にする場合、既設の扉は利用できますが、柱とアーム部分は交換が必要となります。 また年代によっては扉を再利用することがでず、商品一式の交換となるケースが有ります。
『Q2 操作スイッチを外構右側の柱へ変更できますか?』
A2 操作スイッチを右側の門柱に変更はできません。別途オプションの増設スイッチ用柱 であれば任意の場所に追加で取付可能です。
『Q3 標準タイプをハイルーフタイプに変更できますか?』
A3 使用している支柱、門扉の構造が異なるため、標準タイプからハイルーフタイプに変更することはできません。変更する場合は商品一式の交換となります。
『跳ね上げ門扉は傾斜地でも設置できますか?』
門扉ストッパーの位置を調整すること、傾斜地でも設置は可能です。
但し扉のW(幅)寸法によって対応できる高低差が異なります。
【扉サイズ】
① W27(門扉幅2650mm)、W30(門扉幅2950mm)サイズの場合 → 139mmまでの高低差に対応可能です。
② 上記サイズ以外のワイドサイズの場合 → 250mmまでの高低差に対応可能です。
※ 上記を超える場合はオプションのロングストッパーをご使用下さい。
③ オプションのロングストッパーを使用した場合 → 300mmまでの高低差に対応可能です。
300mm以上高低差がある場合・・・・・
『有効の開口高さは?』
『いくらするの?』 三協アルミ社製の場合
※価格は2023年11月現在 消費税別のメーカー価格となっています。
予告なく価格変更することがありますのでご購入の際にはお問い合わせください。
『電動と手動どちらがいい?』
おすすめは電動です。費用は高くなりますが、雨天時に車を降りて開閉しなければならない。電動ですとリモコン操作で開閉できるので濡れずに済みます。
yamasoのお客様では9割を超える方が電動式を利用しています。
残り1割の方は今まで手動で利用していたからそのまま手動で。 というお客様が多く
費用面で手動を選ばれたお客様は、やっぱり電動にしておけばよかった。
Yamasoに勧められて高いけれども思い切って電動にされた方は、 やっぱり電動にしてよかった。
との声をいただいております。
従来の伸縮門扉が車をお降りて開閉するのに対して、跳ね上げ門扉はリモコン操作での開閉となり、雨に濡れずに車庫入れが出来るということが跳ね上げ門扉を選ばれる方のご感想です。
注意!『寸法が入らず、現場で切断しました。』
これは絶対にやってはいけないことです。
跳ね上げ門扉の柱は、柱の持ち上げる標準重量が決まっています。
各扉の重さに対して、幅の違いにより、【おもり】を付けています。
現場で切断した場合バランスが崩れて故障の原因となります。
うまく使用できたとしても、たまたまということも有り、不具合が出て柱内部の部品を変えた場合に下がりきらない。上がりきらないなどの不具合が出る事があります。
この場合メーカーとしては新しく変えたとしても保証の範囲外となります。
およそ30cm刻みでカタログにサイズを記載していますが、特注寸法にて5cmや10cm間隔で作成可能です。(商品による)
例えばラビーネM4型 3012タイプの場合
電動式ハイルーフ定価¥501,500に対して、扉の金額は¥137,100となります。
費用の多くは柱や柱内部の金額となります。
特注寸法で発注した場合はメーカーも【おもり】のバランス調整をして出荷しますので後日修理しても保証はききます。
『下部の隙間を隠したい』
ペットガードを利用して下部の隙間を隠すことは可能です。
但し微妙なバランスがあるため、ご自身で市販の柵をとりつけることは故障の原因となります。
故障した際は保証期間内でも有償となります。
目隠しタイプなど、多くの格子が入っている3型、4型にはペットガードは取り付けられません。
これはどのメーカーも共通なことですので、今後発売されることを期待したいものです。
『どこのメーカーが良いの?』
一概にどこのメーカーが良いということは言い切れません。
各メーカーそれぞれ工夫して作成しています。
各メーカーの特徴を上げると
LIXIL:種類が豊富。目隠しタイプなど隙間を少なくしたものを出しているのはLIXILのみ。ワイドタイプで1モーターと2モーターと何故か両方出している。1モーターは扉を持ち上げる際にねじれたように上がるので故障しやすいように思える(主観です。)
三協アルミ:価格が安い。無難な作り。但し、ストッパーが細くて曲がりやすい。
YKKAP:種類は少ないが、扉の剛性などは一番強固。
シコク化成:鋳物調の跳ね上げの先駆者。洋風な家につけるならシコク化成。しかし電動式は廃止となり手動式のみの取り扱い。
(あくまでも筆者個人の主観ですので、苦情は受け付けません。)
【跳ね上げ門扉の選び方】
yamasoのホームページ記載の ”跳ね上げ門扉の選び方”
作成は8年前にもなりますが、記載内容は基本的な事項ですので変わっておりません。
お客様だけではなく、多くの工事店。ホームページ制作会社が参考にされています。