【お庭の防犯・防犯エクステリア】⑦フェンスの設置
近年、不審者の侵入や車やバイクの盗難、強盗、周囲からの視線など、お家に迫る危険/不安が増えてきており、
ご家族が安心して暮らすために、「防犯を意識したエクステリア」が重要視されてきています。
不審者の侵入防止・盗難防止・プライベート空間の確保などを考慮した、
外構に関する『防犯エクステリア』を7回にわたりご紹介させていただきます。
今回はその第7弾となります。
今回のテーマは
フェンスの設置
防犯面において、フェンスを設置することで、
【建物内や敷地内など見られたくない部分の目隠し】
【物理的に侵入防止】
【敷地の境界線の明確化】
【「これ以上は入ってこないで」の意思表示】
【転落防止】
【お子様やペットの敷地外への飛び出し防止】
の効果があります。

フェンスは物理的・心理的・視線的なバリケードになり、防犯においてとても重要です。
◆フェンスで敷地を囲うことで、他者の侵入経路を塞ぎ、物理的な侵入防止になります。
◆フェンスで囲われていることで、敷地境界が明確になり、
他者は「これ以上は入ってはいけない」と直感的に分かりやすくなり、
住人からは「これ以上入ってこないで」「覗かないで」の心理的な意思表示になります。
◆フェンスを設置することで(目隠し効果のあるフェンスを設置した場合)、
敷地内や建物内を覗かれにくくなり、視覚的にプライベートを守れます。
敷地や室内を外から見られてしまうと、どんな車/家/設計/防犯設備になっているのか、
窃盗しやすいのか、家族構成、いつ留守なのか、などのいろいろな情報を
知られてしまう可能性があります。



ですが、フェンスを設置するといっても、ただ単純に、目隠しフェンスで敷地をぐるりと囲えばいいというわけではありません。
どのようなものを選べばいいのか・・・・どう設置すればより効果的なのか・・・・
防犯を意識したフェンスの設置場所


防犯性を意識した場合のフェンス選びのポイント
【簡単に乗り越えられないような高さと形状】
フェンスの高さが低いと、囲われていても簡単に乗り越えられて侵入されてしまいます。
防犯対策として効果的な高さは1.8~2.0m程度とされています。
ただ、設置場所によっても適切な高さは変わりますので、その場所に適した高さを設置しましょう。
(高いフェンスは圧迫感が出てきてしまいます)
また、横格子や横板格子といった形状のフェンスの場合、板と板との隙間が広すぎると(2.0㎝以上)、手や足をかけて登ることができてしまいます。
横格子の場合、隙間は0.5~1.5㎝程度がおすすめとなります。
(温度変化による板材の伸び縮みに対応できなくなってしまうので、隙間を全く無しにするのは避けまてください)
【適度な目隠し】
完全に目隠しになっているフェンスは、侵入者が侵入した後、周りからは不審者が見えなくなる死角となってしまうので、完全目隠しタイプは避けましょう。
(完全目隠しタイプを使用する場合は、部分的な設置をお勧めいたします)
適度な目隠し+適度な透け感のあるフェンスがお勧めになります。
なので上記同様、隙間が0.5~1.5㎝で、適度に目隠し効果がありながら、向こう側に誰かがいるかぐらいは分かる板格子のものや、パネル部が乳半色のものがお勧めとなります。
防犯にオススメのフェンス
【縦・横板格子フェンス】
・板と板との間に隙間がある設計で、適度な目隠しと適度な透け感を施せるフェンス。
・縦板格子よりも横板格子の方が、同じ隙間でも目隠し効果が高い。
・死角にならずに目隠しができる。

【ルーバーフェンス】
・板材と板材の間に風が通る隙間があるが、正面から見ると完全目隠しになっているフェンス。
・しっかりとした目隠しができるが、死角になってしまう。
・周りは横板格子フェンスを設置し、特に見られたくないリビング窓前だけルーバーフェンスにするなど、しっかりと目隠しをしたい、部分的な設置がお勧め。

【完全目隠しフェンス】
・ルーバーと違い、風が通る隙間の無い完全目隠しフェンス。
・しっかりとした目隠しができるが、死角になってしまう。
・しっかりと目隠しをしたい、部分的な設置がお勧め。

【採光パネルフェンス】
・乳半色などの半透明のパネルで、光を採り入れながら視線を程よく遮ることができる。
・ある程度向こう側のシルエットが見えるため、死角にならずに適度な目隠しができる。
・リビング前など、目隠しはしたいが光は採り入れたい場所の設置にむいている。
・圧迫感もあまり感じさせない。

【天然木・樹脂フェンス】
・アルミ製板格子フェンスと同様、適度な目隠しと適度な透け感がある。
・板格子フェンス同様、防犯に関しては横板格子がお勧め。

【スクリーンフェンス】
・通常のフェンスよりも高さがあり、空間の仕切りで設置したり、十分な高さで目隠しを行えるタイプ。
・高さがあるので侵入防止に効果的。
・高い視線の目隠しも行える。
・パネル部には様々な仕様があり、目線の高さだけ目隠しにするなど、部分的に仕様を変えることができる製品もある。

などがお勧めのタイプになります。
また、フェンスには上記のタイプの他にも、
「縦格子フェンス」「横格子フェンス」「縦板格子フェンス」「鋳物(アイアン)フェンス」「メッシュフェンス」「竹垣フェンス」
などがあり、タイプや仕様によりメリットデメリットが異なるので、設置場所、ご要望、周りのエクステリアの仕様、防犯性を総合的に考え、その場所に合ったフェンスをお選びください。
・敷地をフェンスで囲い、敷地境界を明確化して
「ここから入らないでください」の意思表示と、
物理的な侵入防止。
・適度な目隠しでプライバシー保護。
を行うことが大切です。
できるだけ避けた方がいいのは、
・足や手をかけやすい隙間があるもの。
・乗り越えやすい高さのもの。
・周りからの死角になる完全目隠しフェンスを全面設置。
・目隠し効果が低いもの。
こういったフェンスは避けましょう!
防犯エクステリア①~⑦のまとめ
・敷地の外周をフェンス(もしくはブロックなど)で囲い、
・敷地出入口に門扉を設置。
・インターホン/ポスト/宅配ボックスをまとめて、敷地境界/門扉付近に設置。
・駐車場がある場合は、駐車場入り口に跳ね上げ門扉もしくは伸縮門扉を設置。
・他人が安易に侵入できない/覗かれない/配達の人や訪問者が敷地内に入る必要のない、外周がぐるりと囲われているエクステリアの配置!
をお勧めいたします。
①~⑥の各内容詳細は下記のタイトルをクリックしてご確認ください。
過去の【お庭の防犯・防犯エクステリア】の記事
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