床仕上げの種類

土は基本的に現状の土を再利用します。仕上げとしては熊手などで大きい粒を撤去し、敷き均します。土は水分を含めば多く固まりますので、大きいもの=石という訳ではないので気にしない方がよいでしょう。

赤土…植栽に適しています。土の種類により、水分が多く粘性のあるもの、粘性土が多く粒土の細かいものは少ないです。横浜地域に多いです。

土丹(どたん)…非常に固く、スコップでも掘れず、電動工具等を使用しての作業となり費用に割り増しを取られることが多くあります。

構造物をこの上に作るには、強固な地盤としてよいです。

横須賀地域に多いです。

砂土…さらさらな砂状の土で水分を吸収しやすく水はけが良いです。

よく締まるため上部に構造物をつくる分には良いですが、擁壁など壁状に露出すると崩れやすく、作業にしっかりとした土留めが必要となります。

藤沢など湘南地域に見られます。

黒土…一般的には畑や植栽に適しています。

水はけは良いほうですが、水分を含むとぬかるみとなり、歩行は困難です。

搬入土に関して

土を掘った部分を埋め戻す際には、基本的には掘った土を使用しますが置く場所がない場合、外部より土を搬入します。搬入土は、ほかの工事現場でも出ている集積された土を処分地(仮置き場)より持ってくるようになります。掘った土=搬入土ということではなく常時土の入れ替えがあり、土の種類は変わります。搬入土の費用は安価ですが、きれいな土としたい場合は指定するようにお願いしています。黒土は、購入土として大きな差はありません。赤土はその時に状況により、大きな差があり、指定したもの(細かい粒で粘性が低い)を入手することが困難なことがあります。

埋め戻しの関して

擁壁工事などで埋める高さがある場合、その上に植栽を行うかどうかにより埋める土を変更した方が良いでしょう。3m以上の高木を植える場合、上部の60cm程は植栽用の土。低木のみの場合30cmは植栽用の土と分けた方がよいでしょう。その下は、搬入として俗に言う建設発生土(けんせつはっせいど)となります。埋めた土は、土のかたまりなどで隙間が空くことがあり、地盤が下がることがあります。特に黒土は、締め固めをしにくく、大雨などで陥没することがあります。工事中に水を充填しての締固め(水締め)などを行います。陥没した部分は再度土を充填するなどで対応しますが、水はけが悪い場合は排水桝などを設置します。

水はけ

下が強固層などの場合、がけ下の場合、様々な要因により水たまりが出来ることがあります。
雨がやみ、時間経って、水が引く場合は、あまり気にせずにそのままでもよいですが、歩く場所の場合は踏み石を置くなどで対処しましょう。
土はけが悪い場合、水を流せる排水桝を設置しましょう。
既存で雨水桝がある場合は蓋を格子状にするだけで済みますが、汚水桝(雑排水桝)に接続すると臭いが上がってきますのでやめましょう。

土はけが悪い土に植栽を行いたい場合

土の上に 透水シートを敷きます。
こちらでは水の集水用の穴あきパイプを入れています。

その上に単粒砕石を敷きならします。

その上にもう一度透水シートを敷きます。
これで砕石の層が透水シートで挟み込むようになり、土と砕石が混ざらずに水分のみが砕石層に溜まり排水されます。

その上に土をかぶせて完了です。

排水層を設置することで緩和されます。
土を入れる部分の下に透水シートを敷き、その上に単粒の砂利(砕石)を敷き、その上に透水シートを乗せた上に植栽用の土を入れます。そうする事で水はけ用の透水層を作成できます。
透水層に孔あきパイプなどで水を引き込み、排水に流す事でより、効果が表れます。

土の利点

特に掘ったりしない場合は敷き均し程度でコストはほぼかからず安価で済みます。植栽を植える際には自由な場所にできます。特別な工具を必要とせず、スコップやシャベルなどでご自身で扱うことができます。表面の温度が上がりにくいので、照り返しなど暑くなりにくいです。

土の悪点

土で歩いた靴でコンクリートなどの上を歩くと、汚れます。汚れたままにすると土汚れがコンクリートに染み込むことがあります。雑草が生えてきます。虫が出ます。土の種類が多様で指定しにくい。建築解体後に、石がまざっていると石の撤去が困難です。土埃(ほこり)が部屋に入ります。

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